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焦電型赤外線センサ
焦電型赤外線センサとは、セラミックスの焦電効果により、赤外線の検出を行うためのセンサです。人体の検知などに用います。
焦電型赤外線センサは温度変化があったときにしか検知できないセンサです。
これは原理的なものです。赤外線がセンサに入射されることにより温度変化が発生し、
焦電効果で分極の状態が変わります。安定時は表面電荷と内部の電荷がつりあっていますが、表面電荷は分極の変化ほど早く対応できないため、余分な表面電荷が残ることで、この移動を電流として検知します。
時間が経つと分極と電荷の関係が安定します。このため、温度変化があったときのみ電流が流れるため、温度に変化があったときしか検知できないという原理のセンサになっています。
応用
構成として、シングルタイプ以外にデュアルタイプやクアッドタイプがあります。
デュアルは直列で逆極性に二つの受光部を接続します。このことで、二つに同時入力する外部雑音などが打ち消す合う方向に働くというメリットがあります。
クアッドは4素子を使用し、X,Y方向に感度を持ちます。
参考リンク
1)「人感センサ・ライトに使われる焦電型赤外線センサ」,CQ出版社
人感センサ・ライトに使われる焦電型赤外線センサ | CQ出版社 オンライン・サポート・サイト CQ connect
2)「基礎知識-焦電型赤外線センサとは?-」,村田製作所
基礎知識-焦電型赤外線センサとは?- | 基礎知識 | 村田製作所
焦電型赤外線センサの特徴や効果、動作原理などの基礎知識を解説しています。村田製作所の焦電型赤外線センサは、高感度で信頼性が高く、セキュリティやウェイクアップアプリケーションに最適です。
3)「焦電型赤外線センサ 用語のご説明」,センサテック株式会社
実効値(RMS)に比例した直流電圧を出力する回路 | CQ出版社 オンライン・サポート・サイト CQ connect
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